若き日に訪れた「クリスマス島」の巻。

　今日７月１２日は太平洋のほぼ真ん中に位置する「キリバス共和国」の独立記念日です。キリバス共和国と言っても殆どの人は、余り良く知らないと思うんですが、温暖化によって海面上昇し国土の半分以上が、水没する危機にあるそうです。

　実は私、二十数年前キリバスのライン諸島のクリスマス島（現地名キリスィマスィ島・ほぼ東京都と同じ大きさ）を訪れた事が御座います。１７７７年のクリスマスにイギリス人のジェームズ・クック船長が発見した事からこの名がついたそうです。

現在はどうなってるのか知りませんが、当時はホノルルから週に一便生活物資等を載せた飛行機が飛んでおり、それに乗って行きました。目的は例によって釣りなんですが、その頃は今よりも多少景気も良く、年間２００人程の日本人が訪れると聞きました。

島にはコテージスタイルの一応ホテルと言える「キャプテンクック・ホテル」が一軒だけ有り、終日釣り三昧の日々を過ごしました。

　フライフィッシングでは「ボーンフィシュ」ルアーフィッシングでは「ジャイアントトレヴァリー」が主な対象魚で、釣り人にとってはパラダイスでしたね。

しかし、産業と呼べるものは殆ど無く「ココナッツ」を小規模に栽培する位で、何にも無い島でした。

その頃は各大陸から最も離れた太平洋の真ん中のこの島は、勿論電話も通じずＴＶも無く無線だけが通信手段でした。思い出すのは海の青さだけでは無く、夜空にダイヤモンドをぶちまけた様な、星の輝きです。今はどうなってるんでしょうね。　さて、今日の一句。

　　　　　　　　　　　　　翡翠や　淵に己の　青落とし

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