６０年前の雑誌の広告って・・・の巻。

　「秋の四天王寺古本まつり」の準備で、昭和３０年代初頭の雑誌の値付け＆パック詰めをしておりました。記事の内容も気になる処なんですが、興味深いのは広告の方ですね。

なんせ、１４インチ卓上テレビが９８０００円！！１７インチに至っては１４５０００円とおっそろしく高額です。今や３２インチの液晶テレビなんてのは３万円程で買えるんですから、当時の給料では高嶺の花なんてもんじゃ無い位です。

おまけに「セレン整流器使用で、テレビの寿命は半永久的になりました。」なんていい加減な事まで書いてあります。

また、富士重工業の「ラビット」。年配の人には懐かしいスクーターですが、キャッチコピーが「歩ける人ならどなたも乗れる」って、今なら公共広告機構から大目玉を食らいそうな不謹慎なコピーで御座います。それに当時は１２５CCのスクーターは免許が要らず、許可制であった様です。それだけのんびりした時代だったんでしょう。

他にも太る薬、ダイエット広告が当たり前の現代では嘘みたいな広告。腕時計の月賦販売等、広告を見るだけで作業の手が進まない事・・・。さて、今日の一句。

　　　　　　　　　　　　　　石灯籠　闇に沈みて　虫の声

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