森繁と健さんの巻。

 今日は、俳優の森繁久彌と高倉健の命日なんですね。二人については今更、何の説明も必要ないんですが、私は森繁久彌の主演映画よりも、女優・加藤道子とたった二人で声色を変えて登場人物を演じ分けたラジオ「日曜名作座」が思い出深いんですね。

よく仕事帰りの車の中で聞いておりました。安部公房の作品の回なんかにはわざわざ遠回りして帰ったもんです。森繁久彌って主演映画も本当に沢山有るんですが、この番組の朗読には名優たる要素が全て凝縮されていた様に思えます。再放送も含め1957~2008年まで続いていたんですね。

そして、我らが健さんなんですが、「網走番外地」の初期の作品なんかは結構コミカルな演技も多いんですね。私は1978年の作品「冬の華」が好きですね。俳優としても人間としても非の打ちどころの無いって言う形容しか思い浮かばない人だったんでしょう。死後、週刊誌に生前の事を書かれてた時期も有りましたが、故人を利用した売名記事だと思いたいですね。さて、今日の一句。

             冬の華 その赤さ故 なを愛し

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