言葉は刃物ぞの巻。

　高視聴率の大河ドラマ「麒麟がくる」で斎藤道三が、息子の高政に放った一言「言葉は刃物ぞ」ってのが話題になってる様ですね。

今は、人と会ったりして直接コミュニケーションをとる事が難しい状況で、多くの人がSNSなんかを使って情報発信したり会話をするのが当たり前になっております。しかし、直接面と向かって言葉のやり取りをする場合と違って、文字だけの場合ってのはチョッと難しく危うい気もしますね。

個人の価値観も千差万別ですし、正論も時には暴論にも取られかねない場合も御座います。容赦なく人を傷つける場合も有るでしょう。炎上や醜い言葉の応酬なんかもそうした時に起っちゃうんでしょうね。

例えば、野生のゴリラは、日常「知的」とみなされる行動を殆どせず、餌を採る以外毎日ゴロゴロしてるそうです。しかし、彼らは何もしないのではなく、周囲の仲間の顔色を観察し続けてると言った極めて知的な側面が有ると研究者の報告が有ります。すなわち相手の心を読んでいるんですね。相手の心を読むとは、集団生活をするために必須な極めて知的なコミュニケーションの技術です。

この様な状況で、直接のコミュニケーションが取りづらい中、言葉の発する危うさを認識し相手への思いやりを忘れない様にしたいもんで御座います。言霊って言うじゃありませんか。さて、今日の一句。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　櫻鱒　上る瀬色を　紅に染め

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