「いやげもの」の時代の巻。

 昨日は、兵庫組合での当番市でした。市会に出品されるのは、基本的に書籍や絵葉書・ポスター・古文書等の所謂紙物っての殆どなんですが、稀にヘンテコな物が出品されます。過去には振り市で大量の茄子てのも有りましたね。

今回は、姫路の同業者が持ち込んだ物ですが、大き目の段ボール箱二つの全国各地のお土産の置物です。今では「いやげもの」に分類される物なんでしょうが、昭和30年代~40年初頭にかけて観光地では盛んに販売され、訪れた人達は自らの記念や友人・知人へのお土産として買い求められました。

私なんぞは、はなっから入札する気は無かったんですが、一つ一つ手に取って見てみると、貝殻や竹・松ぼっくりなんかを利用して、人形や童・河童等を作り温泉地や観光地の名前が書かれた札なんかが付いてます。札には北は北海道、南は九州まで日本各地の名所が有り、元の持ち主が自ら買い求めたのか、それともお土産で貰ったのか解りませんが、高度成長期を迎えやっと庶民が旅行を楽しむ事が出来る様な時代になったんだと想像できます。

この様なお土産物は、現地で製造される事は無く零細な企業が色んな観光地の物を作り、札だけ変えたりして各地へ出荷してたんでしょう。業者の中には町工場と言える程の規模でも無く、下町の家内工業の様なもんで内職仕事で作られた物が大半なんでしょうね。見ているとその頃の日常が思い出されて、何だか切なくなって来ます。同じ思いだったんでしょうか、仲間のH女子が最低の落札価格で入手しました。もうちょっと高値で買ったれよ~!?さて、今日の一句。

         水濁り 墨絵となりし 凍ての鶴

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