不如帰の巻。

 今日、9月18日は、作家・徳冨蘆花の命日で御座います。徳冨蘆花と言えば「不如帰」が代表作で、他は自然描写作品『自然と人生』が有名な位で今は殆ど読まれる事も無い作家でしょうね。因みに思想家の徳冨蘇峰は実兄です。

この「不如帰」なんですが、当時はベストセラーになったんですが今となっては、病弱の女主人公が継母や姑に虐められ主人との仲を引き裂かれ、不幸の内に死んでいくって話なんですがワイドショーのネタみたいで名作って言えるんでしょうかね。

しかし当時は、こんなベタなストーリーでも家制度の強い時代で、結構共感を呼び蘆花が没した昭和2年には190版を重ね50万部も売れたそうです。

私は、幼い頃祖母に手を引かれ、四天王寺の境内で見た覗きからくりの「不如帰」の一節で、香具師の婆さんのしわがれ声で聞いた「あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう! 生きたいわ! 千年も万年も生きたいわ!」のが忘れられませんね。さて、今日の一句。

              年よりの お軽寛平 村芝居

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