無題。

 人が逝って仕舞う。ごく日常の出来事です。毎日、何処かで人は生まれ、何処かで人は死んでいます。例えどんなに大切な人であっても、悲しみはその人を取り巻くごく限られた世界の事です。先日、私たちは、大切な仲間を失いました。また何時か元気な姿を見せてくれると信じてたんですが・・・。

悲しみを吐く言葉さえなくなりました。仲間は、誰も無口になり嗚咽だけが電話口から聞こえてきます。

先日、故人の家族と仲間だけのお別れの会が有りました。我々の悲しみには関係なく、日常は流れて行きます。同じように朝が来て社会は動き出し、何事も無いような一日が過ぎて夜が来ます。

せめてこの日だけでも、世界中が仲間の死を悲しんでくれと、願わずには居られませんでした。

             

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