キャパの十字架

年末に買取してきた本の中に、ロバート・キャパの写真集やその展覧会図録等が数冊入っています。周知の通り、ロバート・キャパは本名ではありません。彼は、「崩れ落ちる兵士」呼ばれる作品で一躍有名になる訳ですが、後の検証では只後ろに転びそうな兵士を撮っただけ、それも恋人のゲルダ・タローが撮影した物であると言われております。撮影機ももちろん彼が終生愛用した「ライカ」ではなく「ローライフレックス」である事も暴露されています。詳しい経緯は、沢木耕太郎の「キャパの十字架」に書かれています。興味のある方は、是非、読んでみられてはいかがでしょう。しかし、キャリアの最初についてしまった嘘の呪縛に、彼は終生付きまとわれる事になってしまいます。現代のように情報が氾濫する世界では、そんな嘘はすぐに見破られるんでしょう。ある意味私たちの様な小心者には、生き易い時代なのかも知れません。

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