春一番の日の巻。

 近畿地方に春一番が吹いたと言う事でしたが、当地では少し風が強いなと感じるくらいのお天気でした。今日2月20日はプロレタリア文学の代表的作家「小林多喜二」の命日、多喜二忌です。一時「蟹工船」が話題になり新しい装幀で出版された事もありましたが、プロレタリア文学なんて言葉自体も死語になりつつある現代において、多喜二に思いをはせる人はどれ位居るんでしょうか。「蟹工船」は私も若い頃読んだ事がありますが、ソルジェニーツィンの「収容所群島」と同じように文学と言うより、文学的ルポルタージュ(勿論、多喜二がルポした訳じゃ無いんですが)の様に感じました。でも今、若い人達が読むと現代と当時の労働環境が果たしてどれ位違うのか、それとも本質的にそう違いが無いのか、感想を聞いてみたいもんでございます。

            舞い遊ぶ 砂が目を打つ 春一番

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